
期待を胸に注文したFovnoクランクセット。しかし、その開封と取り付け作業は、予想だにしないトラブルの始まりだったのです…。
待ちに待ったFovnoのロード用クランクセットが、ついに我が家に到着!AliExpressでの注文から約2週間(これは思ったより早かった!)、期待に胸を膨らませて丁寧に梱包を解いていく管理人シバ。美しいCNC加工のクランクアーム、しっかりとした作りのスピンドル…ここまでは完璧でした。
しかし、逸る気持ちを抑え、パーツを細部までチェックしていると…ん?スピンドルに何か刻印があるぞ。どれどれ…
「MTB」……え?「エム・ティー・ビー」!?
一瞬、時が止まりました。
私が注文したのは、まぎれもなく「Fovno-ロードバイク用アルミニウム合金ストレートクランク…」のはず。
商品ページの画像で見たスピンドルには、確かに「ROAD」という文字と「BB width 91±0.7mm」という表記があったはずなのに!
目の前にあるのは、明らかに「MTB」と刻印され、BB幅も異なる(ように見える)スピンドル…。
頭の中が真っ白になりかけましたが、ここで慌てても仕方ありません。
まずは状況を整理しようと、私は早速、頼れる相談相手「AIさん」にこの衝撃の事実を報告しました。
管理人シバ: AIさん、大変です!AliExpressで買ったロード用クランクのスピンドルに『MTB』って書いてあるんです!しかもBB幅もなんか違う気が…これって、もしかして…?
AIさん: 落ち着いてください、シバさん。
まずは情報を整理しましょう。
注文された商品ページのタイトルと仕様、そして実際に届いた製品のスピンドルの刻印をもう一度正確に比較してみてください。特にBB幅の数値は重要です。
AIさんの冷静な言葉に少し落ち着きを取り戻し、改めて商品ページと現物を見比べました。
…やっぱり違う!
これは明らかに「商品説明と異なる商品」が送られてきた可能性が高い。
しかも、ロードバイク用のBBシェル幅68mmに対して、MTB用の長いスピンドル(96.7mm BB幅対応)では、取り付けに問題が出るのでは…?一抹の不安がよぎります。
もしかしたら、MTBって書いてあっても、何かの間違いでロード用にも使えるのかも…?
淡い期待を抱いて、実際に愛車Idiom 2(BBはシマノSM-BBR60、68mm BSA)に取り付けてみることにしました。
スプラインの位相(ギザギザの向き)も慎重に合わせ、まずは右クランクアームから。
そして、秘密兵器のトルクレンチを2本(!)も使い、指定トルクの約47N・mでしっかりと固定ボルトを締め付けました。
二つのトルクレンチでトルクを管理する。
指定トルクの約47N・mでしっかりと固定ボルトを締め付ける。
さあ、これでどうだ!…と思った瞬間、言葉を失いました。
BBの右ワンと、取り付けた右クランクアームの間に、どう見ても不自然な隙間が…!
ノギスで測って隙間があることがわかる写真。
ノギスで正確に測ってみた。
ノギスで正確に測ってみると、その隙間、なんと7mm!!
これはもう、どう考えても異常です。ロードバイク用のクランクで、こんなに大きな隙間ができるなんてありえません。
管理人シバ: AIさん、助けてください!指定トルクで締めたのに、7mmも隙間が空いちゃいました…これ、もうダメですよね?
AIさん: シバさん、7mmの隙間は確かに大きいですね。トルク管理は問題なさそうですが、もう一度確認です。
スプラインの嵌合は本当に正しくできていますか?無理に締め込んだりしていませんか?
AIさんの指摘を受け、再度右クランクを外し、スプラインの位相(キー溝)を念入りに確認。
そして、もう一度慎重に、まっすぐ奥まで差し込み、スプラインを入念に確認しながら再度トルクレンチで締め付け。
しかし、結果は変わらず…やはり7mmの隙間。
この時点で、問題は取り付け方法ではなく、部品の寸法的な不整合、つまり「スピンドルが長すぎる」か「必要なスペーサーが全く足りない」かのどちらか(あるいは両方)であると確信しました。
ここで、ふと商品ページの写真にあった付属品の袋のことを思い出しました。
確か、複数の部品が入った袋が2つ写っていたような…。
しかし、私の手元にあるのは、ペダルワッシャー2個、ゴムOリング2個、そしてチェーンリング固定ボルト3個のみ。
届いた付属品の写真。
ケースには付属品が1袋の写真。
セーラーの商品ページでは付属品が2袋。
もしかすると、あの「もう1つの袋」に、この7mmの隙間を埋めるための専用アクスルスペーサーが入っていたとしたら…?
疑惑は深まるばかりです。
管理人シバ: AIさん、どう考えてもおかしいです。
スピンドルの仕様も違うし、7mmも隙間が空くし、付属品も足りない気がします。
これは販売者に連絡するしかないですよね?でも、英語でどう伝えたら…。
AIさん: その通りです、シバさん。まずは落ち着いて、販売者に状況を正確に伝えることが重要です。
以下の点を盛り込んだメールを作成しましょう。
私が英文作成をサポートします。
AIさんの助けを借り、問題点を整理し、証拠写真と共に販売者へ送る最初の問い合わせメールを作成。
この時点では、まだ「話し合えば解決できるはず」と、どこかの国の総理大臣と同じような淡い期待を抱いていました。
しかし、この後、さらに不信感を募らせる販売者の対応が待っていたのです…。