
ジオメトリの罠、インナーケーブルとの格闘、終わりなき調整地獄…。
数々の試練を乗り越え、ついに管理人シバのGIANT Idiom 2は、美しいカーボンドロップハンドルを手に入れたのです!
しかし、カスタムは取り付けて終わりではない。本当の価値は、走ってみて初めてわかるもの。いよいよ、新生Idiom 2との初対面の時が来ました!
管理人シバ:AIさん、ついに…ついにやりました!見てください、この姿!ドロップハンドルになった僕のIdiom 2、めちゃくちゃカッコよくないですか!?
もう、乗る前からテンションは最高潮です!早速、近所を試走してきたんですが、もう…世界が変わりました!
AIさん:シバさん、完成おめでとうございます!素晴らしい仕上がりですね。その感動、伝わってきますよ。
具体的に、最初に跨って走り出した時、どんな「衝撃」や「違い」を感じましたか?
管理人シバ:まず感じたのは、視線の低さと風を切る感覚ですね!フラットバーの時とは明らかに違う、深い前傾姿勢になるので、今までとは見える景色が違います。
それに、スピードに乗った時の空気抵抗が明らかに減ったのが分かりました。まるで、自分の周りにあった「空気の壁」がスッとなくなったような感覚です。
AIさん:それは、ドロップハンドル化による最大のメリットの一つ「エアロダイナミクス(空力性能)の向上」を、早速体感されている証拠ですね。
なぜドロップハンドルだと空気抵抗が減るのかというと、前傾姿勢になることで、ライダーの体が受ける風の断面積が小さくなるからです。
管理人シバ:そしてAIさん、何よりも感動したのが、長距離を走った時の体の「楽さ」なんです!
特に、あれだけ悩まされていたフラットバー特有の、手のひらの付け根の痛みが、ほとんど感じられなくなったんです!これは本当に驚きました。
AIさん:それは素晴らしい!ドロップハンドルが持つ「ポジションの多様性」のおかげですね。
フラットバーのように握る場所が一か所に固定されず、ブラケットやドロップ部分など、状況に応じて握る場所を自由に変えられるようになったことで、特定の部分への圧力が分散されたのでしょう。
管理人シバ:そうなんです!…と、ここまでは最高の気分だったんですが、AIさん。
実は、良いことばかりじゃなかったんです。しばらく乗っているうちに、今度は今まで痛くなったことのない、手のひらの外側や肩に、新しい種類の痛みが出てきてしまって…。
特に、ブラケットをギュッと力んで握りしめている時に顕著なんです。
もしかして、フラットハンドルの時とは違う、上手な加重分散ができていないことが原因なんでしょうか。なぜなんでしょう?
一つの痛みが消えたと思ったら、また別の痛みが出てくるなんて…
AIさん:シバさん、それこそがドロップハンドル化における、多くの人が見過ごしがちな「次のステップ」へのサインです。
その新しい痛みは、パーツの欠陥ではありません。
なぜ痛みが出たのかというと、シバさんご自身が推測されている通り、上手な加重分散ができておらず、シバさんの体が、まだ「フラットバーの乗り方」を記憶しているからなんです。
比較的上体が起きたアップライトな姿勢になりがちです。そのため、体重の多くはサドルにかかります。
ハンドルには、体重を「乗せる」というよりは、手を「添える」感覚に近い。上半身はリラックスしていますが、その分お尻への負担は大きくなります。
深い前傾姿勢を取るため、体重はサドル、ペダル、そしてハンドルの3点にバランス良く分散される必要があります。
特に、ハンドルにはただ寄りかかるのではなく、体幹(コア)の力で上半身を支え、手はあくまでバランスを取るために軽く添えるのが理想です。
管理人シバ:なるほど…!言われてみれば、僕はフラットバーの時の癖で、ただ上半身を前に倒して、その重みをハンドルに「ドカッ」と乗せてしまっていたかもしれません。
ブラケットを強く握りしめて、腕や肩の力で上半身を支えようとしていたんですね。体幹で支えるなんて意識は、全くありませんでした。
AIさん:その通りです!なぜ新しい痛みが出たのか。それは、シバさんの素晴らしい体幹ではなく、腕や肩の力で上半身を支えようとした結果、今まで使っていなかった筋肉や、手のひらの新しい部分に過度な負担がかかってしまったからです。
フラットバー時代の「乗り方の癖」という名の亡霊が、新しいポジションで顔を出してきた、と言えるかもしれませんね。
管理人シバ:そういうことだったんですね…。「乗り方の癖」という亡霊を退治するには、どうすればいいんでしょうか、AIさん!ただ「体幹を意識しろ!」と言われても、なかなか難しいですよ。
AIさん:シバさん、もちろん精神論だけで解決はしませんよ。その「体幹で支える」という理想のフォームを、シバさんの体が自然に覚えられるように、自転車の各部をミリ単位で調整していくのです。
ここからが、本当の意味での「フィッティング」という、奥深く、そして非常に楽しい沼の始まりですよ!
管理人シバ:望むところです!具体的には、どこをどう調整していくんですか?
AIさん:ドロップハンドルの乗り方と加重分散を最適化するためには、シバさんがおっしゃる通り、以下の要素が複雑に絡み合っています。これらを一つ一つ、根気よく調整していく必要があります。
管理人シバ:うわー、考えるだけでも大変そうですね!でも、やるしかありません。
ということで、私は、調整のために週に3回は走りに出かけてました。
その時、いつでも調整できるように、最低限の工具と六角レンチなどを背負って。
そして、ある程度の距離を走り、サドルを1mm動かし、ハンドルの角度を1度変え…という、本当に地道な作業を繰り返しました。この調整期間だけでも、軽く1ヶ月以上はかかったと思います。
上記のサドル調整では、「角度」と「高さ」、そして、ステム長100mmと遠く感じたのでなるべく「サドルが前」になるように調整をしました。
カーボン製シートポストに交換していたので、面倒でもトルクレンチを使って締め付けました。
車載工具のひとつです。他にも、おなじような工具が3つあるのですが、その中で一番軽いものを持参しました。重いものは、チェーンカッターが付いています。
管理人シバ:そしてAIさん、驚くべきことに、このポジション調整の旅は、最終的にリアスプロケットのギアの歯数にまで及んだんです。
AIさん:ほう、スプロケットですか!それはまた、なぜでしょう?
管理人シバ:ドロップハンドルで前傾姿勢が取りやすくなり、ペダリング効率が上がった結果、純正の8速スプロケット(11-13-15-18-21-24-28-32T)ですと、平地メインの走りでは使わないギアが出てきて、32Tを外してスプロケット(11/13/15/17/19/21/24/28)に交換をして、歯数差の少ない「クロスレシオ」化を試みました。
空きすぎているように感じ始めたからです。
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シマノ(SHIMANO) スプロケットを選びました。
さらに、トップギアの11Tは少し重すぎると感じたので、思い切って11Tのギアだけを12Tのギアに交換して、よりスムーズな繋がりを目指す、というマニアックなことまでやってみたんです。
管理人シバ:おおむねOKだったんですが、やはり平坦な道や追い風の時に、あの11Tがもたらす「もう一段先のスピード」の魅力も忘れられなくて…。
この経験が、最終的に「クロスレシオでありながら、トップもローも充実している11速が必要だ!」という、将来の105化計画(CS-R7000 11‐30T 11-12-13-14-15-17-19-21-24-27-30)へと繋がっていくことになったんです。
AIさん:素晴らしいですね、シバさん!体の痛みを解消するためのハンドル交換が、結果的にご自身のペダリングを深く見つめ直し、理想のギア比を探求する旅にまで繋がった。
それこそが、カスタムの本当の面白さであり、自転車が「自分だけの一台」に進化していく過程そのものですね。
管理人シバ:そういうことだったんですね…。ドロップハンドルに交換すれば、全てが解決すると思っていたのは、大きな間違いでした。
見た目やパーツは変わっても、乗り手がそれに合わせて進化し、自転車と対話しながら調整を繰り返さないとダメなんですね。
AIさん:まさにその通りです、シバさん。ハンドル交換というハードウェアのカスタムは、あくまで第一段階に過ぎません。
その新しいハードウェアを100%使いこなすための、ソフトウェア、つまり「ライディングフォーム」と「セッティング」のアップデートこそが、本当の挑戦であり、カスタムの最終ゴールなのです。
管理人シバ:分かりました!僕の次の目標は、このドロップハンドルに最適化された、美しいフォームと完璧なセッティングを追求し続けることです!
そして、その先にはきっと、105化計画も待っているはず…!僕の冒険は、まだまだ始まったばかりですね!
AIさん:その意気込みです、シバさん!ハードとソフト、両面のカスタムを楽しみながら、理想のミニベロライフを追求していきましょう。私も全力でサポートしますよ!